パソコンを使用している女性

検索エンジンの検索結果において、上位表示されるために被リンクは外せません。
しかし、中には自サイトの被リンク数が多いのにいつまでたっても上位に浮上しない、というケースも往々にしてあります。
サイトを運営していく上で被リンクは自然と集まってくる上に、サイトのアクセスアップのためのSEOの中でもかなり重要な位置を占めるのが被リンクであるはずなのに、なぜこんな現象が起きてしまうのでしょうか。
ここでは被リンクが一定数以上あるにも関わらず、検索結果で上位表示されない原因・理由、そしてその対処法を解説していきます。

被リンクのみで上位表示出来ていたこともあった

まず、被リンクについてのおさらいをしておきましょう。
外部のWebサイト内にて、自サイトへのリンクが貼られている状態を指します。
リンクが貼られる理由としては、自サイトのコンテンツに魅力を感じてサイト自体を紹介したい場合や、その外部サイト内において自サイトのコンテンツやテキストを引用しているため出典先として貼られている場合などがあります。
SEO対策で被リンクが重要視されているのは、検索エンジンがサイトを評価するための一基準としているからです。

リンクジュースについて

この、リンクが貼られた数でサイトの順位・評価が変わるメカニズムを「リンクジュース」と呼びます。
自サイト内に他サイトのリンクを貼ると、自サイトから他サイトの注がれるコップにジュースが注がれ、反対に他サイト内で自サイトのリンクが貼られると、他サイトから自サイトのコップにジュースが注がれます。
このジュースの数・分量が増えることによってサイトの検索順位が上昇する、というのがSEO対策に用いられる主な理由です。

このリンクジュースによる上位浮上のメカニズムは、検索窓に「退出する」や「18歳未満」などを入力して検索すると「Yahoo!」が上位に来ていた、という現象によって説明ができます。
これには、2000年代前半から中盤あたりまで猛威をふるったアダルトサイトが関連しています。
アダルトサイトに訪れると、サイトの内容を閲覧するためには、導入部分として年齢確認が必要となります。
選択肢として、「入室する・退出する」もしくは「18歳以上・18歳未満」というものがあり、ふたつとも前者はサイトの内部へとアクセスする内部リンク、後者ふたつの「退出する・18歳未満」というリンクは、Yahoo!のホームへとアクセスするリンクでした。
つまり、アダルトサイトのトップページや至るところにYahoo!ホームへの被リンクが貼られていたことになります。
被リンクの数が集中すればするほど検索結果の順位が上昇するという事実は、アダルトサイトの数は当時から非常に多く、「退出する・18歳未満」といったYahoo!のトップトピックスに全く関係のないワードで検索した際にも上位でヒットしていたことで証明されます。

現在では重要視されるものが変わった

ただし、文中で過去形にしている通り、現在では上位表示するためのSEO対策として、「被リンク・リンクジュースが最重要事項」という傾向はなくなりました。
これが数を集めても順位が上昇しない現象の正体です。
検索エンジンの度重なるアップデートにより、審査基準が変わっていったためです。
2015年頃までは、コンテンツSEOがさほど満たされていなくても、被リンクだけで上位表示が可能でした。
Googleなどの検索エンジンは人工知能であり、サイトのコンテンツの善し悪しまでは人間のように判断することができなかったため、リンクジュースを集めるサイト=良質なサイトと判断していたのです。
これまでの旧来のSEO対策に従って実行していたら、突然検索結果の順位が落ちたというサイトは、検索エンジンのアップデートによる影響を受けたものと見て間違いありません。